5/5 Zoomミーティング「新型コロナウイルスによる未曾有の危機に鉄道業界はいかにして立ち向かうか?」ご報告

■「Rail to the future 2020 緊急企画「新型コロナウイルスによる未曾有の危機に鉄道業界はいかにして立ち向かうか?」ご報告


2020年5月5日(火・祝)に開催のセミナーについてのレポートです。
今回はZoomを実施した初めてのオンラインセミナーでした。
直前の募集にも関わらず、50名の方々にご参加いただくことができました。

当日の内容は、大塚先生のYoutubeでも公開しております。

スピーカー紹介

・大塚 良治(おおつかりょうじ)
江戸川大学准教授 博士(経営学)。1974年埼玉県出身経営学・観光学の観点から鉄道活性化策を研究する。著書『通勤ライナーはなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版、2013年)他、論文多数。

・竹本勝紀(たけもと かつのり)
千葉県内の税理士事務所に勤務の後、09年に竹本税務会計事務所を開設。
05年より銚子電気鉄道顧問税理士となり、08年社外取締役を経て、12年より代表取締役。

・西上いつき(にしうえ いつき)
大手私鉄にて運転士・指令員として鉄道運行に携わる。退職後、シンガポールの外資系企業にて国際ビジネスに従事。2019年にIY Railroad Consulting設立、コンサルティング・海外鉄道関連事業等を行う。

セッション内容

① 現状での鉄道業界への主な影響 (IY Railroad Consulting 西上いつき)
コロナウイルス流行開始からGWまでの現状として、鉄道業界にどのような影響があったのか、また今後における課題はどのようなものなのかを説明しました。

② コロナ後の鉄道の持続的運営に向けた提言(江戸川大学 大塚良治 先生)
大手私鉄のロールモデルのあり方から、コロナ後の鉄道網の維持方策や新たな鉄道業界のビジネスモデルなどをご提言と参加者の皆様に共有いただきました。

③ 銚子電鉄におけるコロナ危機の現状と対策(銚子電鉄 竹本勝紀 社長)
いち早く減便を行なった鉄道運行、それを補うための食品製造事業、オンラインショップの展開や補助金の申請状況など、切実な現状を語っていただきました。

④ 意見交換
・ユニバーサル料金をいかに利用者に理解してもらうか
・鉄道従業員における感染防止対策の現状や問題点
・従業員のコミュニケーション不足による職務への弊害 など

参加者の方々からもご発言いただき、非常に良い回となりました。
みなさまありがとうございました。

参加者様の声

・今回の公演はとても良い経験となりました、ありがとうございました。
・鉄道関連に従事している方の目線や鉄道について研究しておられる先生などのお話しを聞く事ができ大変良かった。
・学生という身で参加させていただきましたが、最前線でご活躍されているかたのお話も聞けて本当に良かったです。
・オンライン開催は、地方在住者にとってありがたいです。

おわりに

今回は、鉄道業界全体という広い括りの中だったことと時間の関係もあり、さらに深掘りが必要であるテーマが多くあるかと思っています。
今後は細分化し、より密度の濃い意見交換などに展開していければ良いかと考えますので、次回以降もご参加をお待ちいたしております。